新番組の感想 その1
とらドラ! 1&2話 ☆☆☆+
- 原作未読。やたら評判が良いのは知ってる。
- が、同じ作者の『わたしたちの田村くん』が「とても読んでられない…」と投げ出した作品なので相性は悪そう。
- 「話題になってる作品の面白さが全くわからない」って結構悔しいことなので、(変な言い方だが)アニメでリベンジ! と思って見た。
- くぎゅうううううううう、こと釘宮には「良いくぎゅ」と「悪いくぎゅ」があります(俺の中で)。
- 悪いくぎゅ:シャナ・ナギ・ルイズ系のツンツンうるちゃいうるちゃいこのバカイヌ!
- 良いくぎゅ:P4のりせ、ぽてまよのねねたん、ショタ役全般。ようするに悪いくぎゅ以外。
- ダウナー系のくぎゅはむしろ好きなんだけど、ツンツン系は見てて不快な時がある。
- たぶん、過剰にツンデレキャラ演技になった釘宮は世間でも食傷気味。
- 好きな人がいることは不思議ではない程度には良さがわかるけど、過剰に騒ぐ程好きでもない。が多数じゃ。
- 声がでかいユーザーって%でいうと思ったより少ないんじゃない? と勝手に思ってるだけだけど。
- 釘宮でれば「また釘宮か」と言い、でも「くぎゅうううう!」と騒ぐファン空気も半ばネタになってる、というのがもう随分前から。
- オタ文化に限らず「外から見た時にわかりやすい」てのがあるけど、それよね。
- もちろん本当に好きな人もいるのは当然で、俺の中の釘宮理恵という声優は「上手いけど」がつく、上記したような扱い。
- 釘宮ファンからいうと俺は何段階目なんだろうか。この段階を通り過ぎると新たな世界が見えるんだよ、な釘宮ファンがいるのだろうか。
- 能登とか、みゆきちも似たような感じかな? といっても釘宮みたいに「中の人が作品を超えてる(跨いでる)」のは珍しい気がする。
- みゆきちはアベレージ高い上に、時々ぎょっとするレベルで凄くて、アイドル属性(?)が薄くて演技派なイメージかも…とかいろいろ思ったりはする。
- 大河は今のところツンツン半分ダウナー半分でちょうど良い感じかな。
- 日常描写は秀逸で、キャラの心情など情報密度が高く、見応えがあった。
- 「ああ、これ情報量足りてないな(原作小説だしな)」「ここ端折ったな(唐突だな)」「たぶん、この状況に至るまでにイベントが複数あったんだろうけど、補完すればことたりるか」
- といった箇所がちらほらあるものの、1+2話で計40分弱の枠、つまり「アニメ」であることを考えると、1巻分の内容をまとめる手腕は結構上手いんじゃないかと予想する。
- 主役二人に別の想い人がいる状態からのスタートは、テンプレハーレムが多いアニメ界だと新鮮で良い。
- 噂で聞くに、原作では結構な修羅場になるらしいので、アニメでどうなるか期待。
- 最初は過剰にキャラ的な奇怪行動を取る大河が、仲良くなるに従って普通の女の子なんだとわかっていく課程を竜二と視聴者が上手くシンクロできていたと思う。
- 眼鏡が大河をフった理由、大河が眼鏡を好きになったイベント、及び竜児がみのりを好きになったイベント、OPのみ登場の娘のポジションなどなど。
- 先の展開が気になるので見続けると思う。
- 良さがわからないが、原作にあるテイストで最も受けてるのは「青春っぽさ」よね?
- 例えば電柱蹴りのシーンとか、普段は理性的な竜児が過剰に詩的で感情的なことを言ったりとか。
- 「むずがゆい…でもそれが良い!」みたいな受け取り方ができると面白いのよね? の意。
- 俺が『田村くん』がダメだったのは、その辺の「青春っぽさ」が見てて「キエエエエエエエエエ」と何かをかきむしりたくなる類だったからなのよね。
- 「これはもしかして年なのかなぁ…?」と『田村くん』を読んで「わからなかった」時に思って、ちょっと悲しくなったのを覚えている。
- 原作はラノベの中でもかなり「絵のないエロゲ文体」。できるだけ簡潔にテンポよく進めて「行間」で補完するタイプ(たぶん)。
- 「このノリわかれよ!」で突っ走り、わかる人はついて行けて、かつ満足だが、振り落とされると薄ら寒さしか感じない。
- 今俺が書いてることは、好きな人から見ると「言いたいことはわからなくはない」と思うのだけど、どうだろう。
- 自分の好きな作品の素晴らしさを、他人が感覚的にまるで理解できない時、それを伝える手段というのは誰も持たない。
- その状態から作品の良さを「理屈」ではなく「想像」でなく「感覚」として受け取るにはどうしたらいいか? てのが最近よく考えることだったりする。
- 例えば電柱蹴りのシーンとか、普段は理性的な竜児が過剰に詩的で感情的なことを言ったりとか。
- 結論としては「アニメだと情報量が足りないから原作もきっちり読んでくれよと思う気持ち」は俺もオタだからわかるけど「俺は小説という媒体でこの作品を味わうのは結構です。アニメは面白いです」かなぁ。
- アニメで見たいろんなシーンをあのテキストで読みたくないんです。「おっくうになる」というか「嫌な気持ちになってる自分が先に想像されてしまう」というか。
- なら映像として質高く再現されてるアニメを見る方が断然楽しいなぁ、と。
- まぁもう食わず嫌いの域だよなぁ。
- 全然アニメ版『とらドラ!』の感想になってないが、見ながら思ったのは上記したようなことが主でありました。
喰霊 -零- ☆☆☆
- 原作未読。といってもあんま関係ないらしい。
- 見てから知ったが『SHUFFLE!』スタッフ。
- 作画・演出はおさすが。
- サプライズな1話だったようで、主人公部隊全滅。
- 説明も予告もなく、効果音のみでスタッフロール。この置いてけぼり感は面白かった。
- 感想サイトをざっと見て回ったところ、いろんな予想があったけど、まぁそれほど気にならないかな。
- 個性あふれる部隊(テンプレート)が霊退治! とは違う方向性のが好ましくはある、程度。
- あれじゃね、いっそのこと1話1部隊ずつ全滅させていけば伝説になるんじゃね。
- セーラー服と日本刀少女は原作だと敵なのかな?
- 主人公(1話)の回想で助けようとしてくれてたのも、あの少女ぽかったんだけど…。
- 何にせよ2話は見ないといかんなーと言う気にはなった。
魍魎の匣 ☆☆☆+
- 原作既読。ただし数年前なので全く覚えていない。
- なんで『魍魎の匣』をアニメ化? と思ったが『姑獲鳥の夏』は実写映画化されたんだっけね。
- OPもEDも合わないにしても程がある選曲なのは……枠的に相変わらずっちゃーそうか。
- 京極堂、関口、榎木津が、確かにこうなるだろうと納得はいくものの、だいぶイメージと違った。
- 木場はまぁなんていうかテンプレだし、こうなる以外ないという変な納得感が。
- 確かに絵に起こしたらこうなってもおかしくはないんだけど、京極はもうちょっと線が細くて怪しげなイメージだったのだのうんぬんかんぬん以下略。
- どうされても文句しか言わない、おまえの脳内にしか完璧はねーよ! な原作厨の気持ちが少しわかった。
- ありかなしかで言えば全然ありなキャラデザです。
- OPにて4人が仲良さそうにくつろぐカットは、アニメ的に消化するとこうなるか…と。
- 小説で読んだ時は、この4人で801的な何かを想起することはなかったのだけど、そうされてもおかしくない素材ではあるよのぅ、と。
- というか、この4人って「仲良し4人組でーす☆」な感じじゃないから、違和感を覚えただけかもしれない。
- 京極は最後の方まで思わせぶりなことを言うだけだし、関口はおろおろしてるだけだし、榎木津はとりあえずわけわからない行動しとくか、だし。
- 濃いキャラが4人いるってだけで、関係性に想像が至らなかった、という感じ。
- キャラデザ原案:CLAMP、キャラデザ:西田亜沙子でアニメ化と聞いた時はゴクリ…となったが、まさか1話丸々耽美百合とは!
- 話を完璧に忘れてるので、この百合ップルがどうなるのか、割とはらはらしながら見てました。
- 思春期少女同士の百合の、まさに耽美な世界を上手く表現した作画・演出は面白かった。
- その辺の百合を題材にした作品なんて裸足で逃げ出すクオリティ。
- なんつーか、昭和の香りがする百合よね。
- 月下のダンスはちょっと奇妙でギャグ的な意味でうけましたが。
- 他媒体での取り扱いが難しい作品を映像作品として面白く作れているので、期待して見ようかと。
とある魔術の禁書目録 ☆☆☆
- 原作既読。が、途中脱落して新刊は追ってない。
- 予想よりインデックスが可愛かった。
- 作画もあるが、中の人効果もでかい。
- 原作だとインデックスって典型的な「人気のないメインヒロイン」だからね。
- よくは知らないけど、きっとビリビリのが人気だと思う。
- スピンアウト漫画の方が、本筋漫画より人気らしいし。
- 最近のジャンプみたいに読者の好感度で最終的なヒロインが決まればいいのにね!
- 超能力や魔術の説明をざっとしただけなのは、最早この手のアニメでは普通。
- 元媒体が小説の場合は特に、必要不必要の取捨選択や、情報量の分割における手際を見ようか、という。
- そういった観点からいうと、あんまりうまくはないのでちょっと不安ではあった。
- 原作は基本的にほのぼの、ちょっぴり悲劇。あと熱血? 妙に生々しいことをやって鬱にさせたりもする。
- 読者のストレスを溜めれるだけ溜めて、解放の快楽で終わる作風。
- なもんで、それに付き合う気力があるうちは見ようかな、と。
- アニメだと能動的に読まなくても、見てれば終わるしな。
- ああ、あと一方通行さん関係はどういう扱いになるのか気になる。
鉄のラインバレル ☆☆☆
- 原作未読。
- 「主人公うざい」が褒め言葉になると聞いた。
- あまりキャラデザ好き嫌いで見る見ないは決めないが、CLAMPと平井久司は苦手。
- 無力感 → 活躍! → 死んでる & あなた最低です
- 全然違うけどロボットでひゃっほいしてる下で、想い人が百合キスな『神無月の巫女』を思い出した。
- 事前情報と1話のオチでだいたいのカラーはわかった(予想がついた)。
- おそらく中ニ病全開のうざ主人公をほどよく放牧した後、がつんとヘコませて、でも反省はしない、うぜー、みたいなノリなんだと思われる。
- 主人公のうざさが”俺にとって”本気でうざいかどうかが、視聴していけるかの分かれ目な気がします。
- 3DCGロボットアクションはスピーディで見応えがあったので、クオリティ保ってくれれば。
黒執事 ☆☆☆
- 原作未読。
- なんだけども、小野Dははまり役なんだろうと思った。
- クールショタ系をやる坂本真綾って珍しいのかね。
- 作画・演出など、丁寧に作られていて見応えはある。
- が、超展開などのネタ要素がないとそのうち見なくなる系かな。
地獄少女 三鼎 ☆☆☆+
- 一期、二期視聴済み。まさかの第三期。
- でも二期の最後にあいがどうなったか思い出せない…。
- まぁこの作品のメインシナリオって、気にはなるけど本筋ではない。
- 超展開が前提であり、それを期待して視聴している。
- 設定をいくらでも後付できるし、視聴者からしても後付されようが適当だろうが許せる。
- 俺の中では「登場人物が不幸になるのを嫌がりながらも楽しむ」アニメ。
- 「ま、まさか…? や、やめて! それだけはやめて!」 → 「あー…やっぱそうなるかー…」 or 「ええっ! なんとなく予想してはいたけど、そこまでひどい扱いにしなくても…」が楽しい。
- 怖い怖い言いながらもホラーを見る人みたいなものだろうか…?
- 「強姦やNTRは嫌い…けど…くやしい…ビクビク! 」も現象として似てなくはないと思う。
- そして、いつも通りな展開。
- 二期最初はこういった内容がちょっと変化球だったが、最早ストレートに見える。ふしぎ!
- この先生、いつだかの看護婦並にかわいそうだ…。
- 「悪いことしてるわけでもないけど慣習で地獄に流しとくか」感を隠そうともしてない(自覚的にやっている)のが地獄少女らしくて良かった。
- あいの「円周率!」とかひどくて笑える。だって先生特に言うことないし、みたいな。
- シリーズファンにとっては「わかってる」第1話だった。
- 新要素としては、少女に憑依してるぽい(?)のと、新ショタかな。
- ショタは範囲外なので、憑依してる少女との百合描写にでも期待しておく感じ。