『とらドラ!』感想 23話

最終回にまとめて書こうかと思ったけど、録画で見ることになるし、
先に24話までの感想を書いて、たぶん明日か明後日の夜に最終回感想かな。


追記
23話の感想書いてたらタイムアップなので、24話からはまた今度。


ちなみに時系列メモを少し推敲した程度のいつもの感想です。

23話

バレンタインという絶好のイベント。
別に学校で渡すものじゃないと冷静に判断できてしまうけれど、
そこであえて渡すところに何かが生まれる、みたいな?


学校が保健体育を教える場所と聞いて、青春リア充はそうなのかもと思うと同時に、
考えてみれば、この作品は青春だが保健体育的なアレは
亜美ちゃんのからかい以外ほっとんどない、よね?
そういう意味で健全だなーと、どうでもいいことを。


肉体的な行為を挟まなくても、『とらドラ!』のような話は描けるのだなぁ、てのもある。


まっしるきらー(メモにおいてOPがこのタイミングだったという印)


先生の「高須くんは、お母さんに反抗したことないでしょ」は
時々ちゃんと大人になる役としてポイントが高い。


大河「私は、今の私すら認められないのに」「ずっとずっと今の私を否定している」
だから「将来したいことなんて、わからない」
なんという青春。
これは今、この瞬間の大河にしかないものって意味では、肯定できる。
あと、この作品ってキャラが別の意味で言ってる言葉が、
二重三重の意味をもって視聴者に届く構造、その密度が高いと感じる箇所が多い。


大河「私、普通に恋がしたい」
おまえ、普通に恋してるよ!!!!!!


そこで説教を始めてしまう竜児は、男だなぁと思う。


お互い踏み込み過ぎない状態で、おたがいの心境を吐露しあうシーンとしてはなかなか。


鈍感台詞を吐く竜児に「全部あんたのせいよ」と言えない亜美ちゃんの顔は可愛い。
亜美ちゃんの表情の意味を全部知った状態で味わえるのは視聴者だけ!


亜美ちゃんの「大河の傷ついてる所を見た」「あいつの気持ちがわかって、誰もそれに気が付かないなら」
は、どこのことを言ってるのか、一気に見すぎたせいか、わからない。
それがきっかけや理由だとしても、対竜児用の言葉であって、理由の一つでしかない、よね?


亜美「でも……ほんとは私がいなけりゃ、全部上手く成立してたかもしれないね」
余計なお節介を焼いたり、みのりんと揉めたり、竜児にアドバイスしたりしたことetc...
を懺悔するような台詞が亜美ちゃんから出てくるのかー。


もしも亜美ちゃんがいなければ、どういう形で成立したかは神のみぞ知る、というか
厳密に検証し始めたら、亜美ちゃんが回りに及ぼした影響を全て列挙していかないといけなくなり
それはどこかの誰かがするかもしれないけれど、俺はできない。
まぁ、ちょろちょろイベントを思い出すだけでも
亜美ちゃんのこの作品における存在意義がわかりやすく見えてくるかな。


「亜美ちゃんを幸せに」派の俺として、パッと思いつくのはやっぱり
「亜美ちゃんがもっと頑張っていれば」のifだしなー。


亜美ちゃんはほとんど竜児にモーションをかけていない。
かけていたとしても、視聴者にはわかるが竜児にはわからない形。
竜児にわざと通じないようなやり方・言い方でしかやっていない。
どうしようもなく自嘲へ戻るループしかしない。はけ口はみのりんなことも、そう。
亜美ちゃんの気持ちは、いつまでもどこまでも、亜美ちゃんの中にしかない。
だからこそ「亜美ちゃんを幸せに」のお題目が魅力的に見えるのだけれども。


やっちゃん倒れる。
珍しく感情を露にし、うろたえる竜児。
ここで、普段の立場が逆転して「竜児に依存する大河」ではない大河が出てきて、ぐっとくる。
手を離さないシーン、いいなぁ。ぐっとひっぱるの、いいなぁ。
「大丈夫!!」って目を潤ませている大河すげーーーーーいい。
ここで超人母性じゃなくて、泣いてるのがいい。
そこに大河が凝縮されてる。大河だなぁ、ああ、大河だなぁ。という感動がある。


落ち込む竜児を慰めるやっちゃんめー。


バイトシーン。
なにこのツインテ大河。
春田の彼女…。声は田中理恵
あー、スピンオフとか読むと春田関連はわかるのか?
能登は木原狙い、てのは薄々わかっていたけれど、あの能登がここまで壮絶に照れると萌える。
他人分析が得意な理屈屋・お節介タイプは好きなのかもしれない。亜美ちゃん然り。
このシーンでも、お節介焼くだけ焼いて、寂しそうな目をして去っていく亜美ちゃんは良い。


大河と亜美ちゃんはずっと友達でやっていけそうだよね。男から見て、だけど。
大河とみのりんよりは、長続きしそう。
というか、大河とみのりんって小説でフォローされてたり、人によっては十分かもしれないが
アニメを見てるだけだと、親友関係を示すイベントが少ない気がする。
お互いに遠慮しちゃう展開にいまいちのってけないのも、この辺が原因か?


亜美「人を追いかけてくるの、ほんと好きね」
竜児「おまえこそ、逃げんの好きじゃねーか」


竜児「おまえがいなけりゃ良かったなんて、思ったことねーぞ!」
ひぃぃぃ。竜児は天然でこういうこというからいかんのだ。いかんこたないけど。


亜美ちゃんは、竜児が言葉面だけ見れば自分にとって嬉しいことを言ってるけれど、
望む意味や感情が込められているわけではないと、知りすぎている。
だから「ほんと、わかってないんだから……」
そして「別にみんなじゃなくて良かったのにな…」で「わかってなかったのは……私も一緒か」
亜美ちゃーーーーん! 亜美ちゃーーーーーーーん!!
もうこれは、退場だなぁ。舞台にあがる……こともなく……。


大河が竜児にチョコレート。
大河「(竜児が)嬉しいと思うか、わかんない」ってところが今の心情だなー。


大河「喜んでくれるといいな、みんな」
の台詞に反応する竜児は、さっきの「みんな」で反応した亜美ちゃんのことを思い返している
……こたないな。


教室チョコ渡しシーン。
みのりんと口裏あわせをしていなかったことから、なんか起こるのか?
とぼんやり見ていたら、劇的な展開が来て笑った。


み、み、みのりーーーーーーーーーーん
そこでつっこんじゃうのーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(※メモそのまま)


ハイテンションで茶番を続ける大河と、
爆発しそうなみのりんを見、汗たらしてる北村がちょっとウける。


みのりん「うそつき!!」は「おまえが言うか!?」ではあるんだけど
「言うとしたらみのりんか……」でもあり。
正直、このぬるま湯(亜美ちゃんの言う、おままごと)をもう少し見ていてもいいかもな、と
俺は思っていたことに気づいたりもして。
この作品は劇的な変化が訪れるタイミングが、
突然というよりは、なんていうか「速い」って印象を受けるなぁ。


で、泣いて逃げちゃう大河は、やっぱり全て知っていて茶番を演じていたわけか。
でもこれ、この後に及んで、みんなにこの茶番我慢してってのは酷過ぎるよなwwwww


通せんぼ北村ーー!!
この作品で初めて北村がかっこよくみえました。
お前の存在はこのタイミングでドアを防ぐためにあった。間違いない。


そして亜美ちゃん……。亜美ちゃんはもう、なんていうか俺、とらドラポータブル買うよ……。


みのりんが大河に言う「弱さ」は、まんまみのりんのこと過ぎる、という図か。
みのりんは「私の幸せは自分で選ぶ」と言うけれど、そこを立派と捉えられるかは
今後の描写次第かなぁ。


このひきはすげー。俺録画で続けてみたからいいけど、24話まで1週間待たされた
原作未読派はやきもきしたんじゃなかろうか。
「大河の気持ちを聞いて」ほんと、竜児はどうするんだろう?


勢いに負けた感じはあるものの、なんにせよ、ちょっとうるっとくるくらいのパワーはあったなぁ。