エ/ヴ/ァ/破 感想
初回見てきたので、忘れないうちにメモっておくです。
というか、語れる相手がいないのでどっかに吐き出さないと辛抱たまらんのです。
こういう時、TLに強制的に流れてしまうTwitterはさすがに書きにくいです。
たいしたこと書いてないけど、当然ネタバレしかないので自己責任でね。
あとでまた書き足す気がするけど、暫定あっぷ。
- 予告が終わった後、劇場で「きゅー……?」「え、きゅー?」「きゅーて」といった感じに、ざわ……ざわ……の「ざわ」が「きゅー」になったような感じで、ちょっと笑った。ああ、映画館だねーと。
- 全体的に、全てのエヴァを追ってきてる人でないと足りない情報があるので、俺の感想はそういう前提で感じとれたことの羅列。割とのめり込み度で情報の見え方が変わるんじゃないかと思う。
- 「決定された事象は絶対に起こるループもの」で細部が違うルートを見てる感じ。赤い海や強調されるセカンドインパクト前の生態系を知らない子供達も、そういう意味だと思う。ミスリードかもしれないけどね。
- 搭乗者が変わろうが、2号機は勝てない。腕切り落とされて首チョンパ。0号機は自爆する。どちらかがどちらかを捕食する。などなど。正しい数字表記はめんどくさい。
- 予告の最後のアスカに「ア、アスカァァァァァァァァ!!!」ってなったのは俺だけじゃないはず。
- TVシリーズのトウジの役割をアスカにする。それもシンジ達との生活に価値を見出し、笑える自分を自覚し、ミサトに心情を吐露し、レイに張り合ってストレートなラブコメするほどデレた、TV版のようなエキセントリックな方向にいきすぎない女の子として「可愛い」アスカが死亡フラグを立てまくった末のあっけないフェードアウトは、途中から見え見えだったとはいえ、いやまぁ見え見えなことが別にマイナスに働かないわけで「わーやめてくれーわかりきった悲劇だけど、やめてくれー」そう、やめて欲しいと俺に思わせた時点でアスカは可愛いんだよ。過剰なツンデレというか、記号化されすぎないバランスだったと、俺は思う。だからまぁ「萌え」ではなくて「可愛い」って書いた。放映当時から綾波系キャラの魅力がわからず、シンジくんに感情移入してどちらかと言うとアスカ好きで生きてきた(生きて、といえるくらい年月たってるけど、別に重みはない)のだけど、どこかメンヘルのためのメンヘルなアスカより、今回のアスカの方が「素直に」好きになれるなぁ。でもこれは上記したように「元のアスカを知っている」からだと思うんだよね。ループによる変化みたいに見えちゃうとこはある。比較がないと生まれない感想なんじゃないかと。そういう意味で、ほんとリメイクだよね。
- 話を戻すと、リツコに貴重なサンプル扱いされてたので「また頭のおかしい女で終わっちゃうのかな……それはやだな……」と思っていたところの予告は、なんていうか救われました。
- あ、あと宮村優子の声が変わってたように聞こえて最初違和感があったんだけど、それも「リメイクでのアスカ」と解釈できそうな気はした。ちょっと若いキンキン成分がなくなり枯れて大人しくなった声してたんだよね。
- で、ある意味そんなアスカよりも変化していたのが、綾波。なんていうか、無表情なだけで、その手のキャラ設定に魅力を見出せないなら、まさにお人形でしかない綾波が、今回はシンジに感化されて親子ナカヨシ計画を自発的に行おうとしたり、きちんとアスカと対話しようとしたり、シンジが戦わなくていいようにがんばるという明確な意思の元自爆したり、描写されなかっただけで元の綾波も思っていたことなのかもしれないけれど、そこをわかりやすく見せたことで綾波が凄く魅力的に見えていたのは確かで。特に自爆のシーンはぐっと来ちゃったなぁ。綾波を始めて可愛いと思えたので、ちょっと吃驚した。意志を持つ、感情を露にするクールってのは、素直に良いってことかも。元の綾波ファンからすると、変化し過ぎてノーだったりするのかな? と想像したりするが、わからない。
- ほいで、俺の席が前過ぎたせいか映画館のせいか、最初の戦闘シーンが暗くてよく状況がわからなかった新キャラさん(名前失念)(ていうか、劇中1回も呼ばれなかったことね?)(以下真綾)は、独特の台詞回しというか、ぶっちゃけるとキャラが鶴巻ぽいです。フリクリにいそう。
- 今回は最初に出てきてアクション作画した後、よくわからないアイキャンフライな登場・ラブコメ乳顔埋めをして、印象に残るために用意された「においがする」うんぬん台詞を吐き、ループしてる構造を浮き彫りにするために2号機に乗って、アスカとは違うタイプの躁だぜ!ひゃっはー!と卍解かよ!というビーストモードなんて技を出して(今度スパロボに出たら使えるんですね、わかります)、性格やもっと踏み込んだストーリーへの関与はQでね♪だった真綾ですが、嫌いじゃないけど、きっと「ウける」層はいると思うんだけど、好きになるだけの理由もないキャラだったかな。「エヴァに乗ること」について、アスカでもレイでもシンジでもない少女であることが=魅力に見えているだけ、というか。別解の可能性だけ見せました、みたいな。
- 坂本真綾についてはハマッてたように思えたというか、既存の役のどれにも当てはまらないので面白かった、かな。未知数過ぎてどうにも定まりません。
- カヲルくんはほんと出てきただけなので、なんとも。
- 総じて子供達が好印象だった。シンジくんだけ代わり映えしないけど。いや、主夫属性をバリバリ発揮してたのは、思春期を乗り切ってちゃんと大人になったシンジくん勝ち組だよね……? 顔だって可愛いし、と思えるほどの変化かとは思うが、なんつーかシンジくんの抱える悩みがどうにも最近の中高生向けトラウマ不幸自慢設定に並べると、もう少し上手く解決できんじゃねーの?と思えてしまうのは確か。
- 上手くもない「翼をください」が流れるってのは、すっっげーーーエヴァっぽいんだよね。ちょっと笑っちゃうくらいに。何かしらモチーフがあるのかもしれないけど、セオリーから外れる時の「外れ方のだささ」がエヴァっぽいの。ああ、エヴァっぽいエヴァっぽい、と思わず連呼しちゃうくらいエヴァっぽいんだよ。わかるかな。俺だけかな。「……なにこれ?」感が、「なにこれ?」から意図を想像していく過程に浮かび上がってくる理由郡が、前にもエヴァで感じたぞ!!!っと思うのよ。同じ人が作った同じ味だなというか。
- 全部ピックアップして書けないが(覚えきれてないので)、やはり「古い」と思う箇所がいっぱいあった。
- ただ、思春期の、特にシンジの描かれ方は僕の眼にはあまり変わって見えず、俺は年食ったのにお前はいつまで同じところで電車ぐるぐるしてるんだ、と思っちゃったな。いつまでもいつまでもシンジくんは苦しんでるんだよね。いい加減、大人にしてやってよ、と思った。まぁでも考えてみれば不思議な体験かもしれないね。もうないと思うけど、またリメイクされたら、その頃俺はもう立派過ぎるおじさんだけど、きっと見てしまうし、止まったままのシンジくんを見てなぜかいらだってしまうのだろうか、とね。